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映画『トランスフォーマー/ロストエイジ』を観てきました

>『トランスフォーマー/ロストエイジ』

実写映画版トランスフォーマー第4作、ロストエイジを観に行ってきました!
前作のシカゴ決戦で敵勢力の殲滅に成功したものの大被害を出したことからCIA等に追われる立場になってしまったオートボットたち。

人間側の登場人物は一新され、過去3作の主役だった青年は登場せず。
代わりに新主人公として発明家の親父・ケイドが登場。
オプティマスを復活させた上にエイリアンの銃で敵と戦うなど親父無双な活躍ぶりを見せてくれます。
今までの逃げ回ってばかりの主人公と比べるとしっかり戦うシーンも多くて、台詞回しも面白くてなかなかいいキャラだと思う。



ちなみに様々な事情から今回初めて映画館で3D版を見たのですが、正直3Dってこんなもの?という感想。
まず3D眼鏡のせいで若干暗くなるので見づらい。
仕様上眼鏡をかけてないと絵がボヤけてしまうのですが、かけてても微妙にボヤけた感じだったり…。
自分が見たのは吹き替え版だったのですが、時々出てくる中国語音声の字幕やテロップなどの文字が浮き上がって半透明になっているのでこれも見づらい!
文字まで3Dにすんなよ。もしかして字幕版だと全部こんな文字が表示されるのでしょうか。

3Dは例によって「2D絵のところどころが浮き上がって見える」というハリボテ3Dから全く進歩してないし、実のところ映画本編よりも映画開始前のピクミンの3Dデモの方が一番「3Dらしく」立体的に見えて感動したというのがなんとも…。

3D酔いした友人は全部見てられなかったようで、体質に合わないと金と時間をドブに捨てる恐れがあるのも欠点といえば欠点。一応少しずつ見ながら吹き替え音声で内容把握はできたらしいけど。

自分は終始3Dで見ながら思ったことといえば「ああ、これ2Dで見たいなぁ」だったので完全に本末転倒。



内容的には作品全体に盛り上がりが欠けていたのが残念だった点。
大都市での戦闘や巨大宇宙船、新タイプの敵などお約束を色々取り揃えてはいたけど、どうもあれこれ入れ込みすぎて締まらない展開になっていたような。

過去作は人間の軍隊が物凄く頑張っててミリタリーモノとしての面白さもあったけど、今回はそれもなし。


後半の舞台が中国と言うのもイマイチだったかな、金のかかった高層ビルを破壊しまくるようなドハデな戦いがあんまりなくて、クライマックスがそこそこの高さの雑居ビルやら安普請の工業施設やらを壊すだけでバトルとしては普通に撃ち合うだけの市街戦ばかりだったのでダイナミックさに欠ける。
やっぱりハデな戦いとなるとアメリカの大都市の方が映えるのだろうか。中盤のシカゴ戦はそれなりに面白かったし。

あと敵が粒子みたいな物質に変化してバラバラの状態でトランスフォームするとか、恐竜型のトランスフォーマーが登場するとか、アイデアは悪くないと思うんだけどロボットものの変形シーンとしては機械的な変形メカニズムの面白さみたいなものが見られないので物足りない。
トラスフォーマー過去3作はしっかりメカが変形していく過程を見せてくれて感動したものだったのだが。
モノの形が変わるシーンであからさまに画面手前にモノを置いて隠したりと手抜きっぽさも目立つ。

ストーリーもメガトロンが結局復活してしまって過去の戦いはなんだったのか状態になってしまったり、完全決着がつかないまま終わって「俺たちのトランスフォーマーはこれからだ!」なオチまだ続編やる気なの?とちょっと呆れる部分もあったり。


相変わらずオプティマスはシーンによって強さにムラがあるな。
見せ場のシーンだけ急激に強くなる。
最後なんて自力で飛んでたけどお前飛べたんかい!
吹き替え版の玄田ボイスは良かった点。序盤なんだか声が違うような気がしたけどトーンを抑え気味に喋っているだけのようだった。

人間が頑張ってるシーンが一番面白く感じるなどトランスフォーマーとしてもはやどうなのか。
あと上映時間が175分もあるけど家族ドラマのシーンとかあんなに尺必要か?
時間の割に密度の薄い映画だったように感じられた。


そこいらの駄作に比べたらこれでもまだ楽しめるほうかもしれないけど、2作目3作目が面白かっただけに落差を感じてしまう惜しい出来栄えだった。
もしかしたら2Dで見直したら感想も変わるのかもしれないが。
マイケルベイもこれまでか?
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2014-08-23 19:44 : テレビ・映画 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :

ドラマ『BORDER』 最終話・ちょっとした感想

ドラマ『BORDER』 最終話「越境」

相棒のオフシーズンにも刑事ドラマは色々と放送されているわけですが、今期は新規作に意外と「アタリ」が多かったかもしれない。

そんな中でも異色の一作『ボーダー』
当初は「死者と話せるようになった」という低予算深夜ドラマみたいな設定のせいでちょっと敬遠していたのですが…。
主演の小栗もあんまり大した役やってるイメージなかったし。


内容はかなりシリアスで、死者と対話できる設定も特殊能力があっても犯人逮捕には証拠を示さないとならない、犯人が分かっていても必ずしも都合よく捕まえられるわけではない、という生々しいリアリティを盛り込むことで安っぽくならないようバランスをとる工夫がされていたのも良い点だったかと。
またクールというかドライというかこういうタイプの主人公がは割と好きなのもあって、ついつい見続けてしまうだけの面白さがありました。

話が重くなっていく中で箸休め的なギャグ回もあったりで楽しかった。
1話完結形式なのも見やすくてグッド。


しかし…最終回の結末は非常に衝撃的でしたね。
まさか正義を貫かないといけないはずの側の主人公が犯人を殺し、悪に墜ちてしまうとは…。
まさにサブタイトル通りのボーダーを乗り越えてしまった、「越境」。

1話完結型とはいえ全体を通してこうなる伏線は色々とあったのだと思いますが、これまでに積み重ねてきたことをぶち壊してしまった感もあるし、結末としての良し悪しの判断は難しい。
死者の声を聞き続けて壊れてしまった結果なのか?金で協力していた協力者たちも最終回では金を受け取らないという逆転現象みたいな奇妙な感じを受けたし、最終回はこれだけ違う話みたいな異質な印象を受ける内容だった。
無難でご都合主義的な終わり方のドラマに飽き飽きしていた人、超ブラックな鬱エンドを喜ぶ類の人、中二病を発病して奇をてらったモノを好む人にはいいのかもしれないけど(苦笑
でも今の事なかれ主義的な時代に、上からの検閲もされずこんな話をTV放映したことは高く評価したい

犯人の霊に声をかけられたところでそのまま終わってしまったのでその後の展開はご想像にお任せ、というタイプなのがアレですが。想像の余地があるのはいいとも言えるし、投げっぱなしでモヤモヤするとも言える。


この終わり方だと続編が作りにくそうではありますが、同時に続編を望む声もソレ相応にあがりそうではあります。
殺人を隠蔽し、犯人の亡霊に付き纏われながら捜査をすることになるのか?
でも遺体が焼かれたら霊は消える設定なんだよな…。
あるいはダークヒーローとなった既主人公とは別にアンチ石川的な主役を立てるのか…。

まあ自分としてはこのまま続編的なものは何も作らず終わって欲しいというのが一番。
ただこの作品自体がメディアミックス前提で作られているので結末は映画で!みたいなこともあるかも…?
でも今の時点で何のアクションもなしで映画化は難しいかな。予算とかもあるだろうし。
結末はDVDで!みたいな最悪の展開だけはやめてほしい、せめて2時間SPとか(笑
昔エヴァの映画を観て完全に熱が冷めてしまったって経験もあるので、これも何やっても蛇足になりそうだからやって欲しくはないんですけどね。

想像の余地を残したまま、黒いオチで終わってしまう話があってもいいじゃないか。
2014-06-07 01:23 : テレビ・映画 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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